お祭りで演奏してきました
僕のサロンに、毎週ボディメイクに通われているTさん(60代女性)。
Tさんは60代後半になるにも関わらず、ボディメイクでの肉体改造効果がすごいです。
・・が、今回はボディメイクではなく、
Tさんからいただいた演奏依頼の話です。
Tさんがお住まいになっている、埼玉県川越市のある地域でお祭りがあり、そこで演奏する予定になっていたバンドが出られなくなった。
そこで、Tさんがそのバンドの代わりに僕に出演依頼をしてくださったのでした。
とはいえ、僕はずっと仕事ばかりでほとんどピアノも弾かず、ライブは昨年夏にやって以来まったくやっていません。
今回お話をいただいたイベントは、なんと午後2時半から5時まで、2時間以上!
しかも、もちろん演奏場所は屋外!
今までさんざん、いろんな場所で演奏してきましたが、真夏に屋外で2時間以上も演奏するなんていう経験はありません。
Tさんから今回の演奏オファーをいただき、少しだけ考えて、もちろんこたえは・・・
「やります!」
とりあえず引き受けてから、どうするか?を具体的に考えるのが僕のパターン。
ということで、本番までの期間もあまりない状態でしたが、仕事の合間を見ながら詰めて練習をすることに。
さて、真夏の屋外で、どんな曲をやろう?
お祭りだから、子供たちや家族が多いだろう。
となると・・・・
Tさんからは「どんな曲でもいいですよ♪」といっていただいている。
そこで、いつものように80年代のポップスの弾語りと、
今回、初めてやる曲が決まった。
それが・・
といっても、最近この曲を知ったばかりで、もちろん演奏したこともないし、譜面もない。
まずはYouTubeで映像を何度もみながら、練習を重ねました。
そして当日。
気温がぐんぐん上がり・・・イベント開始の午後2時半には、35度に!
こんな暑さの中、しかも屋外で、2時間以上演奏をするのは人生で初めて。
演奏といっても、ほとんどは弾語り。
さらに、初めて演奏する曲もあり。
大丈夫なんだろうか・・・という不安が、多少なりともありました。
まだ人が集まる前のリハ。
お祭りイベントの場所は、川越の住宅街、小さな通りから少し入ったところにある広場。
そこに、飲みもの、綿菓子、その他・・・
地域の皆さんが一体となったお祭りでした。
小さなお祭りとはいえ、僕が演奏を始めると、たくさんの人が集まってきました。
目立つのはやはり、小さなお子さんを連れた、僕らの世代のご夫婦。
そこからは、お祭り終了の5時までたくさんの人が減ることがありませんでした。
演奏を終えると、アンコールをいただいたので、ELTの「time goes by」を弾語りしました。
いちばん盛り上がったのは、やはり今回初のチャレンジとなる曲、葉加瀬太郎さんの情熱大陸でした。
この曲はサンバということもあり、いつも僕がやらないピアノの奏法を使って演奏しました。
やっぱり、子供たちも知っているというのもあるのでしょう、小さなかわいい女の子が僕の目の前で踊ってくれていました。
今回いちばんうれしかったのが、このときでした。
情熱大陸は、前半と後半、二度演奏しましたが、まだまだ全然練習不足で、まったく指が動かず正直ボロボロ・・・
まあ、ライブでなくお祭りだったのが救いでした。
演奏終了後、若いご夫婦に「よかったです!どこで活動されてるんですか?」と聞かれたのもうれしかった。
スタートから終了まで、ほぼ休みなく演奏し続ける僕を、地域のスタッフの皆さんがすごく気遣ってくれて、
最後はみんなで見送ってくださったのも、ほんとうにありがたかった。
よかったら来年もお願いします!と言っていただきました。
今回、急にいただいた話でもあったので、準備や練習がなかなか大変でしたが、
結果としては、やってよかったと思います。
あれだけの暑さの中で2時間以上、ほぼぶっ通しで演奏するなんてことが自分にできるんだ、ということも分かりました。
今は、なにより目の前の仕事を最優先しているため、基本、音楽活動は封印しています。
今回も約1年ぶりのライブで、それまでほとんどピアノに触ってもいません。
ただ今回、演奏する僕の目の前で、ママの隣にいる小さな女の子が踊ってくれているのを見て、
僕と同世代の皆さんにも喜んでいただいたのを知って、
地味にでも、音楽も続ける方がいいのかな、と思いました。
一点集中型の僕としては、実際はなかなかむずかしいですが、同じライフワークと考えれば不可能ではないかもしれません。
オリジナル曲は作れませんが、80年代ごろの日本のポップス(ニューミュージック)には、忘れ去られつつある名曲がたくさんあります。
そういう曲を掘り起こして、自分なりのボサノバ風アレンジで表現し続けていけたらと思います。
いろんな意味で、またひとつ、今までの自分の枠を超えられた一日でした。