ひとり経営の最大の問題点
かなり久しぶりの投稿になりました。
というのも、このブログの役割をどうしようか?
と思っていたのです。
いろいろと考えた結果、やはりこのブログは「経営者」「コーチ・カウンセラー」としての自分で更新していこうかと思います。
また変わっていくかもしれませんが・・
つい先日、すごく考えさせられるというか、今後の方向性がさらに明確になった出来事がありました。
かなり前になりますが、僕のサロンに何回か来てくださったTさん(50代男性)。
Tさんは個人で店舗経営されていますが、つい先日、脳出血になり入院されたそうです。
入院となると、当然、お店もしばらくお休みせざるを得ません。
そして、その間は完全に収入も途絶えます。
しかも、Tさんは独身。
自宅のローンや店舗の家賃など、毎月の支払いも待ったなしです。
貯金もないそうで、日々の店舗での売り上げだけが収入源。
日々、それなりの売り上げがあったのかもしれませんが、それも体調をくずして仕事ができない状態になったら、ゼロ、です。
その間、持ちこたえる資金もなし。
では、自分自身はどうなのか?
僕も完全にひとり経営。
代わりがいません。
もちろん僕自身は健康面にはかなり注意していますが、
昨年末、父が入院、亡くなる少し前から付き添いが必要になり、かなりの日数、サロンをお休みにしました。
父のことがあってから「このままのひとり経営スタイルはまずい」と考えるように。
さらに今回、Tさんのお話を聞いて、余計にそのことを実感しました。
昨年、父が体調をくずしたあたりから、偶然かもしれないけど「しくみ化経営」について学びはじめていました。
名前のとおり、経営のしくみ化です。
職人タイプの経営者・・・治療家、セラピスト、美容師、個人の飲食店経営者などは、しくみ化どころか、そんなこと考えたこともない人が多いそうです。
僕自身もそうでした。
施術家、セラピストとして、いかにクライアントさんを支援する技術、スキル、知識を高めるか?
そのことばかりで、完全に職人。
ほんとうの意味での経営者ではなかったのです。
自分がいないと閉店するしかない、完全に何も成り立たないスタイルだったからです。
そこで今回、おもいきって、本格的に「仕組化経営」について学び、実践し、仕組化のファシリテーターとして活動できるまでになろうと決めました。
同時に、自分のサロンもこれから仕組化を始めていきます。
いったんサロンのペースをかなり落とし、いろいろなことに取り組んでいます。
今までと同じままサロンをハイペースで続けても、自分がいなければ一切機能しない事業であることには変わりなく、ハイリスクであることには変わりありません。
自分がいなくてもまわるしくみ。
これが今の自分にとって最大の課題であるとTさんを通して教えられたので、
これを構築してから、あらためてサロンの再スタートです。
先日訪れた、箱根の仙石原。
一面に広がるすすきが夕日に照らされて、金色に輝いていました。